高校認定とは、高等学校卒業程度認定試験の略で、高校を卒業していない人に対して行われる国家試験のひとつです。
もともとは2005年まで行われていた大学入学資格検定、略して大検と良く言われていた資格が元となっています。
文字通り、高校を卒業していない人に対して、同等、あるいはそれ以上の学力があるということを認定する試験です。高認とも呼ばれます。
通常、大学や短期大学などの高等教育機関へ進学するには、高校を卒業していないといけませんが、この高校認定に合格すれば、高校を卒業していなくても、同等の能力があると見なされ、大学受験などの入学資格を得ることとなります。
国家資格であるためか、高校卒業とほとんど変わらない扱いを教育機関以外の様々な状況でも受けることができます。例えば就職でも、高校卒業者と変わらない待遇になる企業がほとんどです。
ただ、経歴だけに関して言えば、高校認定に合格しても、あくまで最終学歴は中卒扱いとなります。現在高校認定の試験は、8月上旬と11月中旬の年に2回行われ、全てマークシート式です。
受験資格は、満16歳以上で、高校を卒業していないことです。高校に在学しながら受験することも可能ですが、仮に合格しても、18歳を迎えるまでは大学の受験資格がないと決められているため、大学の早期入学の機会として利用することはできません。
高校認定の背景や特例
ただ、希有なケースではありますが、文部省の特例で、17歳以上であることに加え、大学が定める分野で優れた能力を発揮できているのであれば、入学許可が特別に下りる可能性はあります。
高校認定の教科は、国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語ですが、最低限の教養を保証するものなので、ただ合格するだけでは大学入試の実力に足りないことがしばしばみられます。
それでなくても大学入試は各高校生が厳しい競争の中で切磋琢磨するものですから、その中に飛び込むのであれば、高校認定に加えて、予備校などに通うことが事実上必須と言えるでしょう。
高校認定の受験背景として、大学入学を見据えている人がいるのであれば、意識しなければいけない問題です。高校認定に必要な詳しい科目を述べると、国語は国語総合、地理歴史は世界史AおよびBの1科目選択と日本史AとBおよび地理AとBからの選択1科目、公民は現代社会の1科目か政治・経済と倫理の2科目どちらかを選択、数学は数学I、理科は、理科総合AとBおよび、物理、科学、生物、地学から2科目選び、外国語は英語必須となっています。
公式に合格基準が公表されることはありませんが、おおむね40点を超えるか超えないかがひとつの判断基準となると言われており、1科だけでも合格できれば、次回以降の試験ではその科目は免除になるという特色もあります。
あるいは、特定の資格を持っている者に対して免除されることもありますし、中退者用に必要単位を満たしている科目があれば、それもは免除されるなど、細かい基準があります。
なお、受験時間の延長など、身体障害者用の特例処置もあるので、ハンディキャップを意識せず受験することもできます。高校認定の出願期間は、5月と9月です。
不景気の厳しい世の中で、自分が過去に挑戦できなかった進路に興味がある方は、これを機に方向修正を検討してみてはいかがでしょうか。
